2017年1月24日火曜日

アフターレビュー:【4b】考えうる参加資格

設問4-3:参加資格について

【質問】

今回は、参加制限を特に設けず、「エントリー先着49名が参加可能」といたしました。今後第2回、第3回と続けていくにしても、予選で行った「参加者全員が(49人参加の場合)必ず8試合出場できる総当たりシステム」は変えずに続けてこうと考えております。
しかし、このシステムは参加枠の融通が効きづらく、参加枠が少なくなりがちです(参加枠が「素数の2乗」の場合は確実に総当たりの対戦カードを組むことが可能です)。そこで、(予選会の類を行わない場合には)この総当たりシステムに見合った参加資格を設けるという案も検討しております。例えば、「他の大会のペーパークイズがなかなか通過できず、早押しボタンを壇上で押す機会に恵まれない初級者」や、逆に「他の大会で一定の成績を収めた上級者のみ」「前回大会参加者は連続で参加不可能」などが考えられます。
参加資格についてもし何か提案がありましたら記入して下さい。
※自由回答

【結果】

*無差別級派
「個人的にはレギュレーションを設けないでほしい。」
「フルオープンでやってもらえると有難いです。」

実力・実績別派
「初級者側と上級者側に分けたり、関東関西同時開催・・・というと夢が広がり過ぎですかね。」
「なかなか難しいとは思いますが、初級者向けと上級者向けとそれぞれ開催出来たら需要はあるかもしれません。」
「例にあるようなレーティングは良いと思います。早押/新人王の年数区切りの代わりに、ペーパー通過歴といった戦績等によるレーティングにし、当日も勝ち数に限らない戦績で実力の近い者同士が組むことができたら面白いと思います。この場合、ある程度参加者がスタッフ業務を手伝う新早方式の導入も可能性が見えてくると思います。」
「直近二大会でベスト20の経験がない人限定の回と、直近二大会でベスト20経験がある人を優先する回を繰り返すとかどうでしょうか。二大会連続ででられることはあっても、三大会連続は絶対出られません。何れにしても、適切な実力分けをできると良い気がします。」
「個人的にまさに「他の大会のペーパークイズがなかなか通過できず、早押しボタンを壇上で押す機会に恵まれない初級者」向けがいいかと思います。特に社会人(学生はすでにそういう大会がある)。スタッフ・会場確保が大変なので簡単に「複数回開催してください」とはいいにくいのですが、そういう「限定戦」と「フルオープン」を2度開催して頂ければ非常にありがたいです。もちろんその時は限定戦の方でお手伝いします。」

参加回数別派
「前回大会の予選通過者は1度大会スタッフを務めなければその後の大会へ出場ができない。」「できる限り同じ程度の実力者同士でやるのが望ましいので、やりやすいのは上位リーグと下位リーグに分けてしまうことだが、現実的なラインで考えるなら連続で参加不可能にすることだろう。」
「レギュレーション無しだとどうしてもいつも同じメンツになりがちなので、上記にある「前回大会参加者は連続参加不可」というのは少し面白いと思います。」
「初級者向けとしては、新人王と同じようなレギュレーションがいいのではないでしょうか?また、同じ人がずっと49人の枠を埋めて他の人が出れないという事の対策としては、エントリーの序列に通算参加数を組み込み、少ない方が優先されるようにすればいいかなと思います。」
「部屋のヌシと毎回対戦できる楽しみも大会の良さだと思いますので、資格をつけるのは難しいと思います。強いていえば、主催者推薦のヌシ以外は、連続参加不可にして、出られない人は後日同じ問題での再放送(ルールを変えて1つの大部屋で)に参加するという考えかなと思います。」

*ステータス別派
「現在のクイズ界の情勢から考えると、「学生」「初心者」「ペーパークイズ未通過者」などの限定を加えると、逆に希望参加者は多くなると思います。人数に見合った資格条件といえば、「女性限定」くらいでしょうか。」
「学生だけと社会人だけの2パターン作る」

*その他
「上位層向けにしても初心者向けにしても盛り上がるシステムだと思います。自分が出られないレギュレーションの場合は、お手伝いしたいです。出られる場合は、やっぱりもう一度出たいです(笑)。」
「ルールを楽しめる人が参加するのが良いかなと。本当に行きたい人は早めにエントリーすると思うのです。」

【考察】

様々な意見が出てきたので、大まかなタイプ別に分けてご紹介しました。そのうち、特に多かった2種類についてそれぞれ考えてみたいと思います。

まずは「実力・実績別」のご意見について。様々な振り分け方法が提案されましたが、「ペーパークイズの通過経験の有無」というのが一番良いかもしれません。スポーツを思い浮かべてみて下さい。脚力や腕力といった基礎体力だけでなんとかなるスポーツというのは世の中にほとんど存在せず、大体は体力に加えてそれぞれの種目で特定のテクニックが問われるはずです。ですが、大体のクイズ大会では「基礎体力」を問うペーパークイズを通過できなければ、「テクニック」を問われる早押しクイズの場に立つことはできません。しかし、中には「知識量はそこまでなくても早押しではそこそこ強い」という方もいらっしゃるでしょう。
そもそもペーパーと早押しは問われる能力が違うのです。本大会のような早押しだけの大会なら日の目を見るという方だっているはずです。自分がペーパー抜けの経験がほとんどないだけに、私はそういった方々を応援しております。
頂いたご意見の中で特に膝を打ったのは、「学生向けの大会でペーパーの結果問わず"押せる"大会はあるけど社会人向けには少ない」というものです。この大会には、色々な層に対しニーズがあるのだなぁと思いました。

また、総当たりの大きな特徴として、「自分以外の全員と必ず1回は会う」という点が挙げられます。選手として参加している方はもちろん、部屋ヌシ以外の人たちは部屋を回っていくわけですから、全部屋のスタッフとも顔を合わせられます。これにより、選手はもちろんスタッフにとっても「色んな人と交流する機会」となるわけです。
総当たりは、「新人王/早押王」のスイス式トーナメントとは異なり弱い人でも強い人とも戦わなければならないという点や、「自分が誰に勝って誰に負けた」という結果によって己の実力が如実に現れてしまうシビアな側面もありますが、こういった触れ合いの場としての側面もあります。そのため、勝負にこだわる方にも、ただ色んな人とクイズを楽しみたい方にも、十分満足して頂けるシステムであるということをアピールしておきます。

次に、「参加回数別」のご意見について。こちらは設問で例示した「連続出場不可」に賛同する意見がいくつかありました。
私が考えていた(上記のような実力・実績別のレギュレーションを設けない場合の)第2回の参加優先権としては、「優先度A:前回ベスト8(この8人はエントリーすれば部屋ヌシになる権利が有る)→優先度B:前回不参加者→優先度C:前回参加者」というのを考えておりました。これは、「できるだけ多くの人にこの大会を体験してもらいたい!」「でも部屋ヌシはある程度固定メンバーがいたほうがこの大会の名物になる?」という考えにもとづきます(でも優先度Aの枠は無くてもいい、とも思います)。第2回でどれだけエントリーが集まるかはわかりませんが、現時点ではこの案が最も可能性が高いかもしれません。
一方、「スタッフをしないと次参加できない」についてですが、これは個人的にはあまり気が進みません。この大会のスタッフは、「次の回で参加するために仕方なくやる」というモチベーションでやってほしくはないと考えているからです。この大会は7部屋同時に行うので、各スタッフがしっかりと働かなければ成立しません。そのような動機で雑に仕事をこなすくらいならば、きちんと「この大会を作りたい・協力したい」という動機を持ってスタッフに参加して欲しいと思います(今回のスタッフについては、全員きちんと仕事をしてくれました。感謝しております)。
また、「参加権のない人に対し再放送企画を行う」という案も頂きました。確かに面白いとは思いますが、再放送企画というのは、よほど問題が凝っているとかでない限り行う意義は薄いと考えます。今回出題した問題は割と癖の強い問題であり、再放送を行ってもいいと思いますが、個人的には毎回そのような問題群にする必要性はNUSHIには存在せず、NUSHIらしさとはあくまでも総当たりにあると考えております。

さて、「新人王/早押王」のように「ある一方に参加する人が、もう片方の参加しない側のスタッフをやる」というシステムを49枠×2でやろうとするとどうなるでしょうか。49枠の場合は全ての組み合わせを遂行するのに8試合かかります。それを2回分ですから、全部で16試合。当然、1試合あたりのボリュームを軽くしなければならなくなるでしょう(例:30問10分の4○2×)。1節あたりを試合後の処理・移動時間込みで20分として、320分。第1節開始時刻を11時とすると、休憩なしで16時20分。そこに休憩や集計の時間を入れますと、おそらく総当たりをやっただけで大会が終わってしまうでしょう(ベスト8で改めて決勝1試合できなくもなさそうですが…)。まぁそうなったらそうなったで、ランキングを発表しておしまい、でも個人的にはアリとは思います。

いずれにせよ、「果たしてこのような大会を年に何回開くことができるか」というのが問題になってきそうです。「複数部屋同時進行大会」は、スタッフはもちろん、早押し機や会場の部屋を、通常のステージ型の大会よりも多く必要とします。すでに「新人王/早押王」という大会もあることですし。

また、自分の中では、「25枠で団体戦(1チームあたり3~5人?)を行う」という考えも浮上しています。これには「使用する部屋数が5つで済む」「一回の大会で多くの人が参加できる」「参加人数が多くなるためペイしやすい」という利点があるため、実現する価値は高いと考えております。

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