2017年1月20日金曜日

アフターレビュー:【3b】準々決勝"Time Masters"

今回からは、本戦のステージごとに結果と考察を発表していきます。

設問3-1:準々決勝以降のルールについて<準々決勝>

【質問】

準々決勝以降のルールはいかがでしたか?
※「準々決勝」「準決勝」「決勝」のそれぞれについて、
「このままでよい」
「大枠は変えなくてもいいが、少し改良すべきである」
「全く別のルールでやるべきである/廃止すべきである」
「どちらともいえない」
の4つの中から回答。
この記事では準々決勝に関しての回答のみを取り扱う。

【結果】

このままでよい:21票[55.3%]
改良すべき:13票[34.2%]
廃止すべき:2票[5.3%]
どちらともいえない:2票[5.3%]

<自由回答>
「タイムレースは予選の傾斜がやや強かった」
「タイムレースだけはもう少し難度を抑えても良かったのでは?」
「準々決勝のタイムレースは少し人数を減らしてもよいかも。」
「準々決勝については、「7分に伸ばす」or「+3-5」or「±5」などがいいかと。」
「正誤判定ボタンの反応が悪かったのは、タイムレースをやる上では課題点だったかなと思います。問題もタイムレースには少し難し目だったので、時間・問題数考えると+4くらいで良かったかもしれません。とはいえ、全体のルール構成、9人タイムレース等は非常に興奮しました。」
「準々決勝はシードをなくし、5人→2人×4組にして、タイムレースなどの短めの内容だったら良いかなと思いました。上位に勝利人数(勝ち点?)に応じた有利なアドバンテージをつけるのはそのままで。」
「全般的に誤答が甘いように感じました。特にタイムレース。あの状況では逆転を狙ってみんな前がかりになります。誤答1回で回答権をうばってもいいレベルだったと思います。あと、組み分けは蛇腹にすべきと思いました。今回のポイント持ち越し方式だと、1組と2組の格差が大きすぎるように感じました。あとは1問正解5ポイントくらいてもいいかと思いましたが、これは好みです。」
「準々決勝のタイムレースについては、5分間しかないこと、上位者が最初から最後まで場にいること、上位者はアドバンテージだけで勝ち抜けできるため時間稼ぎにメリットがあること、問題傾向的にひとりのプレイヤーが波に乗って正解を独占するという展開が難しいこと、などから、下位者のチャンスが少なかったように思います。もうすこしだけ波乱がありそうなバランスでも良かったのではないかと感じました。」
「既に意見が集まっているかと思いますが、タイムレースだけは要検討(さすがに下位にほとんど勝つチャンスがないのは……)。他はすごくよかったと思います。」

【考察】

現状維持の票も多い中で、この形式を改善すべきという票も多数ありました。
下位勢の活躍を期待しておりましたが、「初期状態で最上位と最下位の差が17点、5分(40問前後)で+3/-3」というルールでは至難の技だったようです。
自分の中では「タイムレースは1分あたり10問ぐらい」という認識でいたのですが、それはabcのような問題群でバカスカ押せるような場合であって、今回の問題群ではそれよりペースが遅くなることを知っておくべきでした。
得点レートについてはそれなりに迷いました。大会前は+3/-3はむしろ「逆転しやすくて上位組が可哀想、こんなに長い時間かけて順位を決めたのにたった1試合でひっくり返ってしまうのはいかがなものか」ぐらいに思っておりまして、本気で+1/-1とか+2/-2にしようかとも考えていました。でも実際やってみたら、ご指摘の通り+5/-5でもよかったと思います。ただ、そもそもタイムレースの構造上の欠点として「最初から最後まで全員が参加している=強い人も弱い人も正解しやすい人も誤答しやすい人も最後までずっといる」があるため、下位勢へのチャンスを与えるというのであれば、タイムレースそのものを廃止することもやむなし、という考えです。

大会後なのでこれを言っても許されると思うのですが、そもそも私、(スタッフ側としては)タイムレースってあまり好きな形式ではないのです。集計スタッフは多く要るし、通常より早く進行していく中でカウントミスがあったら取り返しがつかなくなるし(少なくとも選手からは試合中には指摘されない)、出題問題数がブレるし、誤答が多くなるし…
じゃあなんでこの形式を選んだかって言うと、だいぶ初期の段階(NUSHIというタイトルが決まって予選の形式も固まって本戦さぁ何やるか~っていうとこ)で「時間と空間を支配する主」というコンセプトを思いついてしまったからです。決勝の前口上でも言わせていただきましたが。これはまぁ「1回だけいいからそういうコンセプトでやらせてくれ」っていう感じのものなので、次回もやるかどうかはわかりません。ただ、「予選の成績を持ち越す」というのはどうしても外したくないので、次回までにしっかりと代案を考えておきたいところです。

また、当初は「本戦用の問題」と称して350問を用意し、予選1位の方にインタビュー時に開始番号を選ばせる方式を予定していましたが、11月のリハーサル後、「全体的に問題がちょっと長いし難しくて押すポイントが遅くなりがちだから、タイムレースはタイムレースで分けたほうが良いよね」という話になりまして、結局ステージごとに問題を用意する方式(準々決勝100問、準決勝100問、決勝60問、予備60問)にしました。

さて、「今回のポイント持ち越し方式だと、1組と2組の格差が大きすぎるように感じるため、組み分けは蛇腹にすべきと思いました。」という意見がございました。
実際に行った偶数・奇数の組み合わせ方法だと、どちらの組も面子は2順位ごとに下がっていくため、そこまで格差が生じるようには思えないのですが、方法の一つとして検討の対象とさせていただきます。
(ちなみにもし今回の18名を蛇腹で組みますと、Aブロックに部屋ヌシが9人中4人、Bブロックに部屋ヌシが1人というとんでもないカードになっていました)

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